金大中元大統領の告別式、国葬で厳かに
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2009.08.23 16:24
金大中元大統領の告別式、国葬で厳かに
【ソウル23日聯合ニュース】民主化と統一運動の象徴、金大中(キム・デジュン)元大統領が、韓国社会に和解と統合のメッセージを残し永遠の眠りにつく。
18日に逝去した金元大統領の告別式が23日、国葬で営まれた。午後2時から国会議事堂広場で、李姫鎬(イ・ヒホ)夫人ら遺族、李明博(イ・ミョンバク)大統領夫妻、金泳三(キム・ヨンサム)元大統領、憲法機関長、駐韓外交使節、各界代表や市民ら過去最多の3万人余りが出席するなか、約1時間半にわたり執り行われた。
告別式は国民儀礼と黙とう、故人の略歴紹介、葬儀委員長の韓昇洙(ハン・スンス)首相による弔辞と朴英淑(パク・ヨンスク)元平和民主党議員の追悼の言葉の順で進められた。
韓首相は弔辞で、「一生を民主主義と人権、平和、民族和解の実現に向け献身なさった。こうした足跡はわれわれの誇らしい歴史として永遠に残るだろう」と述べた。特に、政治的な立場が異なるとの理由による長年の反目を取り払ったとした上で、「今こそ地域と階層、理念と世代の違いを超え、全国民がひとつの心で新たな統合の時代を開くべき」と強調した。
カトリック、仏教、プロテスタント、円仏教の宗教儀式が行われ、生前の映像上映、献花と焼香、追悼公演と続いた後、弔銃斉射で締めくくられた。
告別式を終えると、葬列が出発した。汝矣島の民主党本部、東橋洞の自宅を回り、光化門世宗交差点とソウル市庁舎前広場、ソウル駅前を経由し、銅雀洞の国立ソウル顕忠院には午後5時ごろ到着、埋葬される予定だ。
国葬は1979年に行われた朴正熙(パク・チョンヒ)元大統領の葬儀以来、30年ぶり。この日は全国の公共機関や家庭で弔旗が掲げられた。
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