金星煥長官が日本に慰安婦問題決断促す、外相会談
金星煥長官が日本に慰安婦問題決断促す、外相会談
【ニューヨーク聯合ニュース】訪米中の金星煥(キム・ソンファン)外交通商部長官は24日、ニューヨーク市内のホテルで日本の玄葉光一郎外相と会談し、旧日本軍慰安婦問題をめぐり日本が大局的な決断を下すよう促した。
金長官は慰安婦問題について「人道的問題であり、被害者らが高齢ということを勘案し、日本側が大局的な決断を通じ解決策を講じることが必要だ」と強調した。これに対し、玄葉外相は、同問題が解決済みだとの日本の既存の立場を説明したという。
両外相は北朝鮮問題につても協議した。先ごろ中国・北京で行われた北朝鮮核問題をめぐる6カ国協議の南北首席代表会談の結果を共有し、北朝鮮が非核化の事前措置を取らない限り6カ国協議は再開できないとの立場を確認した。
外交通商部関係者は「米朝対話などで事前交渉を行い、北朝鮮が誠意ある措置を取ってこそ6カ国協議を再開できるという意味だ」と説明した。
また、金長官は朝鮮半島由来の図書の返還が早期に実現することを希望した。玄葉外相は6カ月以内の引き渡しを検討していると答えた。
今回の会談は玄葉外相就任後初めて開かれた韓日外相会談だった。玄葉外相は会談の冒頭で、両国は重要な利益を共有している関係で、大局的な観点で関係発展に向け努力していきたいとの考えを示した。金長官も「広い観点に立ち、両国関係を発展させていくことに同感だ」と応じた。
また、日本側は李明博(イ・ミョンバク)大統領の日本訪問を再度要請し、韓国側も野田佳彦首相と玄葉外相の早期訪韓を要請した。
このほか、日本側が韓日自由貿易協定(FTA)=日本での呼び名は日韓経済連携協定(EPA)=交渉の再開を希望したのに対し、金長官は交渉再開に向けた環境作りのために努力する必要があると答えた。
会談について、同部関係者は「両外相の初の会談だっただけに、両国の基本的立場を確認し、個人的信頼を構築する場だった」と説明した。
hjc@yna.co.kr