Go to Contents Go to Navigation

野田首相の初訪韓 懸案事項の進展は期待薄か

記事一覧 2011.10.17 21:37

野田首相の初訪韓 懸案事項の進展は期待薄か

【ソウル聯合ニュース】野田佳彦首相が18日から2日間の日程で韓国を訪問し、李明博(イ・ミョンバク)大統領と首脳会談を行う。野田首相の外国訪問は国際会議を除き初めて。トップ会談で、領土問題などによって冷え込んだ両国関係の改善に期待が集まるが、懸案事項の進展を望むのは難しそうだ。

 韓国にとって最大の関心事は旧日本軍の従軍慰安婦問題に対する野田首相の見解だ。韓国政府は同問題に関する政府間協議を提案しているが、日本はまだ公式の返答をしていない。

 ただ、玄葉光一郎外相をはじめとする閣僚らは、「国交回復の際の請求権協定で慰安婦の補償問題は完全かつ最終的に解決している」との立場を繰り返しており、野田首相も同様のスタンスを示すと外交関係者らはみている。

 韓国外交通商部の当局者は17日、「慰安婦問題と関連して日本が新しい方針を打ち出してくる兆しはまだ見えない」と述べた。また、独島問題や歴史問題などについても日本の立場が決まっているため、首脳会談で新たな議論が進展する可能性は低いとみられる。

 一方、日本側は野田首相の訪韓を通じて韓日自由貿易協定(FTA)=日本側名称:日韓経済連携協定(EPA)=締結の必要性を強調するとみられる。野田首相は先月、国連総会で行った李大統領との初会談でも、「両国の自由貿易協定が加速することを期待している」と述べ、玄葉外相も6日の韓日外相会談でFTA問題の重要性に言及した。

 ただ、日本側の熱意とは裏腹に、韓国の世論は消極的だ。年間300億ドル(約2兆3124億円)を超える赤字を記録している現在の貿易構造では実益は少ないとの理由からだ。

 外交通商部の金星煥(キム・ソンファン)長官も、「FTA協議に向けた環境づくりがまず必要だ」と述べており、具体的な合意は得られないと予想される。

 韓日は2003年12月にFTA第1回交渉を開き、翌年11月まで6回の交渉を行ったが、製造業や農業の市場開放問題などをめぐり意見の溝を狭められず、交渉が中断した。2008年4月、李明博大統領と福田康夫首相(当時)が実務協議の再開で合意し、協議を重ねているが接点を見いだせずにいる。

ikasumi@yna.co.kr

注目キーワード
スクラップの多い記事
more
more
ホーム ページのトップへ
情報をお寄せください
聯合ニュース日本語版では、イベントの開催告知、取材案内、韓国関連企業のプレスリリースなどの情報をお待ちしております。お寄せいただいた情報は、担当者が検討の上、ご紹介させていただきます。
お問い合わせ
聯合ニュース日本語版に関する記事やコンテンツ使用などについてのお問い合わせは( japanese@yna.co.kr )へ。 イベントなどの開催告知、取材要請、韓国関連企業のプレスリリースなどの情報も同メールアドレスで受け付けています。お寄せいただいた情報は、担当者が検討の上、ご紹介させていただきます。