統一教会創始者の文鮮明氏が死去 92歳=韓国
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2012.09.03 09:02
統一教会創始者の文鮮明氏が死去 92歳=韓国
【ソウル聯合ニュース】世界基督教統一神霊協会(統一教会)創始者の文鮮明(ムン・ソンミョン)総裁が3日午前1時54分、韓国京畿道・加平の病院で死去した。92歳だった。統一教会関係者が伝えた。
文氏は先月14日、風邪と肺炎による合併症のためソウル市内の病院に入院したが、病状が好転せず、31日に統一教会グループ系の加平郡の病院に移された。
1920年、平安北道・定州生まれ。日本の早稲田大付属早稲田高等工学校を卒業。1954年に統一教会を創設した。1957年から日本など海外での宣教に乗り出し、1972年には米国に進出した。現在は世界194カ国で約300万人の信者を束ねる。
文氏自身を「メシア」と呼ぶ統一教会の教理は異端の論争が絶えず、これまでに6回収監されている。一方、潤沢な資金と高度な経営手腕で、教育機関やメディア、リゾート経営など世界各地でさまざまな事業も手掛けた。
世界各国の首脳と会談するなど、「世界平和」活動にも力を入れた。1991年12月には北朝鮮の故金日成(キム・イルソン)主席と会談し、南北首脳会談や離散家族面会、金剛山開発をはじめとする南北経済交流に合意した。
2008年4月に7男の文亨進(ムン・ヒョンジン)氏を統一教会の世界会長に任命し、後継体制を築いた。統一教会財団理事長兼統一グループ会長は4男の文国進(ムン・グクジン)氏が担っている。
文鮮明氏は高齢にもかかわらず、韓国と米国を行き来しながら旺盛な宣教活動を続けていたとされる。今年7月には韓国で統一教会グループが主催したサッカー大会の開会式と表彰式に出席した。
mgk1202@yna.co.kr