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韓国主要企業 投資控えて現金確保に注力

記事一覧 2012.12.03 18:24

【ソウル聯合ニュース】世界的に景気低迷が長引いていることから、韓国企業の間で投資を手控え、現金を大量に確保する動きが目立つ。

 財界によると、企業の投資意欲を高めるような材料が減っていることも要因だ。危機的な状況が終わった後の市場を主導するには、不況時にも適切な規模の投資を続ける必要があるが、各社とも足元の困難を乗り切る方法を模索するのに必死のようだ。

 サムスン電子の半期報告書によると、9月末時点の現金(貨幣性資産含む)は18兆8235億ウォン(約1兆4300億円)で、昨年末に比べ4兆1318億ウォン急増した。2010年末に比べるとほぼ2倍に膨らんだ。

 同社の今年の施設投資費が、1~3月期の7兆7593億ウォンから4~6月期が6兆1887億ウォン、7~9月期が4兆5354億ウォンと減少したのとは対照的だ。

 LG電子は1~9月の生産施設への投資が1兆1280億ウォンで、年間目標(1兆6000億ウォン)を達成するかは不透明だ。その半面、現金は同期間に3164億ウォン増え、2兆6618億ウォンを確保している。

 現代自動車の現金は、昨年末の6兆2319億ウォンから今年9月末には7兆4716億ウォン、同じグループ会社の起亜自動車も2兆3041億ウォンから2兆5257億ウォンに、それぞれ拡大した。これに対し、9月までの設備投資額はそれぞれ1兆5000億ウォン、8000億ウォン前後と、昨年を下回る。

 ポスコの現金保有規模は5兆1236億ウォンで、昨年末から5250億ウォン増えた。

 一方、企業のこうした動きは長期的にみると望ましくないとの指摘もある。政府系シンクタンクの産業研究院は先ごろの報告書を通じ、韓国企業が景気停滞に備えてまず投資を減らしているという調査結果を紹介した上で、投資活性化に向けた環境づくりに取り組み、構造的な障害を取り除くよう促した。

mgk1202@yna.co.kr

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