コリアタウンを多文化交流の場へ 韓国で論文集
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2012.12.26 15:43
【ソウル聯合ニュース】世界各地のコリアタウンを韓流ブームの拠点としてだけでなく、多民族と多文化が交じり合う場に発展させることを提案する論文集が刊行された。
「コリアタウンと韓国文化」は、在外韓人学会やグローバル文化コンテンツ学会などの学術誌に掲載された論文を修正・加筆したもので、コリアタウンの発展の方向性を提示している。韓国外国語大学の林永尚(イム・ヨンサン)教授ら、韓国、米国、日本などの学者が執筆した。
林教授は、日本と中国の一部でみられる「反韓流」「嫌韓流」に言及した上で、「コリアタウンを韓国の文化と商品を宣伝販売するだけの場でなく、多彩な文化イベントを展開する合流地帯につくりあげるべき」と力説した。「多文化共生モデル」として知られる日本の川崎コリアタウンを、「韓流と多文化を一緒に研究できる良い対象」とした。
米ロサンゼルスと大阪、中国・瀋陽、英ロンドン、ブラジル・サンパウロなど世界各国のコリアタウンの形成過程から現在の韓流ブームまでが、わかりやすくまとめられている。
海外のコリアタウンで生きる人々の話は、韓国社会が直面する多文化共生問題を解決する鍵になりそうだ。
mgk1202@yna.co.kr