サムスングループの投資額 今年は大台超えか?
【ソウル聯合ニュース】サムスングループの今年の投資額に注目が集まっている。昨年まで2年連続して設備と研究・開発(R&D)に40兆ウォン(3兆3800億円)以上を投資している同グループの投資は、韓国経済に大きな影響を与えるためだ。投資計画の発表は今のところ未定だが、一部では50兆ウォンの大台を超す投資を行うのではないかとの見方が出ている。
同グループの年間投資計画発表は一昨年が1月5日、昨年は1月17日にあったが、今年はまだ行われていない。
発表の遅れはサムスンの悩みの深さを示していると言える。外部からの期待に応えられる大きな投資になるのか、厳しい世界の経済状況に合わせて必要最小限の投資をするのかで揺れているとみられる。
同グループの李健熙(イ・ゴンヒ)会長が「可能なら増やす」と発言したため期待は高まっているが、不透明な経済状況を考慮した場合、大幅に増やすことは難しい。このため韓国経済界の関心は、投資額が50兆を超えるかどうかに集まっている。
昨年は前年比12%増の47兆8000億ウォンの投資を計画したが、実際の投資は計画よりも1兆ウォン程度少なかったとされる。
今年の同グループの投資額については、昨年よりも増えるという見方が大勢を占めている。
これはサムスンの基本経営方針に基づいている。サムスンは経済が困難な時ほど攻撃的な経営を行い、主力事業の市場支配力を高め、新たな成長エンジンを確保してきた。
また、2月の韓国新政権の発足に合わせて投資を大きく増やすとの説も、昨年を上回る過去最大の投資の実施という観測を下支えしている。
その一方で、さまざまな要因に柔軟に対応する形で投資額を決めるとの予想も出ている。
例えば景気が本格回復していない半導体については、大規模投資が必要な生産ラインの増設や新設はリスクを伴う。半導体需要が回復しない段階で慌てて投資をすれば、グループ全体がピンチに陥ることにもなりかねない。
これらの理由から、サムスングループは社外の期待にも応えるよりも市場の先行きをしっかりと踏まえた上で投資計画を立てるとの見方も出ている。
sarangni@yna.co.kr