新世界副会長の住宅価格 韓国財界2世でトップ
【ソウル聯合ニュース】韓国財界トップの2世のうち、新世界グループの鄭溶鎮(チョン・ヨンジン)副会長の住宅価格が最も高額だったことが分かった。
財閥情報専門サイトの財閥ドットコムによると大企業トップの2世が本人名義で所有する住宅を昨年の公示価格基準で評価した結果、鄭副会長が所有する2軒の住宅公示価格が106億8000万ウォン(約9億1929万円)で最も高かった。
調査対象は韓国企業100社のトップの2世のうち、現在経営に参加したり経営ノウハウを学んでいる2世。
上位50人が所有する52軒の住宅公示価格の合計は1214億ウォンで、1人当たり24億3000万ウォンの計算になる。
また2世の多くはソウル市内の江南地域にあるマンションを好む傾向にあることも分かった。
◇サムスン副会長は10位
鄭副会長が現在住んでいる京畿道城南市盆唐区の戸建て住宅は公示価格が81億ウォンで、財界トップ2世所有の住宅のうち最も高額だ。
鄭副会長はこの住宅のほか、ソウル・漢南洞に公示価格25億8000万ウォンの戸建て住宅を1軒所有している。
2位は大象グループの林昌郁(イム・チャンウク)名誉会長の長女、イム・セリョン氏で、ソウル・江南区の清潭洞(42億3200万ウォン)と三成洞(29億6000万ウォン)に所有する2軒が合わせて71億9200万ウォンと集計された。
3位は錦湖アシアナグループの故朴定求(パク・ジョング)元会長の息子、パク・チョルワン錦湖石油化学常務で、朴会長から相続したソウル・瑞草区の戸建て住宅が50億2000万ウォンだった。
4位は韓国タイヤの趙洋来(チョ・ヤンレ)会長の次男、趙顕範(チョ・ヒョンボム)同社長で所有するソウル・城北区の戸建て住宅が48億5000万ウォンだった。
5位はサムスン電子の李健熙(イ・ゴンヒ)会長の次女、李叙顕(イ・ソヒョン)第一毛織副社長で漢南洞の戸建て住宅が47億6000万ウォン。長男の李在鎔(イ・ジェヨン)サムスン電子副会長は10位で漢南洞の戸建て住宅が31億3000万ウォンだった。
◇江南地域のマンションに人気
財界トップの親たちとは違い2世はソウルの江南地域にあるマンションを好むなど、住宅形態や所在地に違いがあった。
韓国主要50企業グループのトップが所有する住宅の74.4%が戸建てだったのに対し、2世はマンションなどの共同住宅の方が多かった。2世が所有する52軒の住宅のうちマンションは29軒(55.8%)で戸建ての23軒(44.2%)より多かった。
所在地も江北地域が26軒(50.0%)、江南地域が24軒(46.2%)、その他2軒(3.8%)となり江北と江南でそれほど差がなかった。50企業グループのトップの75.6%は江北地域に住宅を所有している。
財閥ドットコムは「トップらはプライバシー保護のため江北地域の戸建て住宅を好むが、2世はプライバシーよりも利便性を重視して江南地域のマンションを好むようだ」と説明した。
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