世界ディスプレー市場 韓国勢のシェア上昇
【ソウル聯合ニュース】米市場調査会社のディスプレーサーチによると、昨年のディスプレーの売上高は1203億ドル(約11兆円)となり、前年比で14.1%成長した。
メーカー別では韓国のサムスンディスプレーの売上高が294億9800万ドルとなり、24.5%のシェアで首位を獲得した。売上高は前年比17.8%増え、シェアは0.7ポイント上昇した。スマートフォン(多機能携帯電話)などモバイル向けディスプレー市場で主力製品に浮上した有機ELに注力したほか、液晶パネル(LCD)分野では超大型テレビ用とタブレット型端末用市場を攻略したのが好調の要因とみられる。
韓国のLGディスプレーの売上高は24.1%増の281億2500万ドルで2位だった。シェアは1.9%ポイント上昇し23.4%となった。
台湾の群創光電と友達光電(AUO)、日本のシャープが3~5位を占めた。3社はいずれもシェアを落とした。群創光電は14.3%から12.8%、友達光電は12.8%から11.8%、シャープは9.0%から8.3%に下落した。
昨年4月、ソニーと東芝、日立製作所の中小型液晶事業を統合し発足したジャパンディスプレイは3.5%を占め、6位になった。
2010年末以降、不況に陥ったディスプレー市場は昨年は全般的に回復した。サムスンディスプレーの昨年の営業利益は3兆2000億ウォン(約27746億円)、営業利益率は9.75%となった。LGディスプレーは黒字転換した。友達光電とシャープは昨年10~12月期も赤字を計上したが、前期比では赤字幅が縮小した。今月中旬に10~12月期業績を発表する群創光電は9期ぶりに黒字転換すると予想される。
ディスプレー業界関係者は「今年は昨年より業績が改善すると見込まれる」と予測した。
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