韓国主要10企業グループ 現金性資産10%増
【ソウル聯合ニュース】韓国の主要10企業グループの現金性資産が124兆ウォン(約10兆4700億円)と過去最高水準を記録したことが分かった。このうち38%に当たる47兆ウォンが、適切な投資先を見出せずに短期金融商品などに投資されたとみられる。韓国の財閥情報専門サイト・財閥ドットコムが1日までに明らかにした。
それによると、公企業を除いた資産額上位10位の企業グループ傘下の83社を対象に調査した結果、現金性資産が昨年末基準で123兆7000億ウォンとなった。前年末(112兆4000億ウォン)より10.0%(11兆3000億ウォン)増加した。
現金性資産は当座預金、普通預金、換金が容易で利率の変動に伴う価値の変動リスクが少ない短期金融商品などを指す。
主要10グループのうちサムスングループ、現代・起亜自動車グループ、GSグループは前年より現金性資産が増加し、その他のグループは減少した。
現金性資産保有額トップのサムスンは昨年末現在44兆3000億ウォンで、前年(33兆2000億ウォン)より33.3%(11兆1000億ウォン)増えた。サムスン電子は昨年、過去最高業績を記録し、現金性資産も2011年末の26兆9000億ウォンから昨年末に37兆4000億ウォンと39.3%(10兆5000億ウォン)増加した。
現代・起亜自動車グループも昨年末に34兆5000億ウォンと、前年より25.4%(7兆ウォン)増加した。GSグループは前年より10.9%増加の2兆9000億ウォンを記録した。
財閥ドットコムの代表は「景気の不透明さが増し、企業の現金性資産保有額が増加し続けている。政府はより積極的に投資環境を整備し、企業も短期金融商品に投資するより経済の循環を促す設備投資などに関心を置くべきだ」と話した。
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