88歳の在日韓国人 母国独居老人に2.5億円寄付
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2013.04.23 16:26
【ソウル聯合ニュース】韓国の社会福祉共同募金会は23日、88歳の在日韓国人男性が匿名で29億ウォン(約2億5000万円)を寄付したと明らかにした。男性は寄付を所得の少ない独居老人のために使ってほしいとの意向を示したという。
男性は1925年に平安北道(現北朝鮮)で生まれ、日本で高校生活を送っている時に朝鮮半島が南北に分断し、家族と離れ離れになった。苦学を重ね、整形外科医となり大阪大学病院で5年間勤務した後、学者となった。
英科学誌ネイチャーに論文が3度載るほど著名学者になった男性は、研究結果をまとめた特許などを売却して今回の寄付に使用した財産を集めたという。
男性は「日本国籍を取得したが、韓国人としての誇りを忘れたことはなかった。日本の植民地支配や朝鮮戦争で苦労した同年代の人たちに寄付が役立つことを願っている」と話した。男性の寄付は、低所得・独居老人の3年分の食事支援に使われるという。
sarangni@yna.co.kr