中国がトキの雄2羽を韓国へ 首脳会談を機にMOU
記事一覧
2013.06.28 10:39
【ソウル聯合ニュース】中国が韓国との友好の証として、国際的な絶滅危惧種のトキの雄2羽を韓国に贈る。
青瓦台(韓国大統領府)は28日、韓国環境部と中国国家林業局が前日の韓中首脳会談直後にトキの保護協力に関する覚書(MOU)を交わしたと明らかにした。
韓国でトキを繁殖させるため、中国が雄2羽を韓国に寄贈する。また、中国のトキ原生息地の保全と野生個体の増殖に向けた保護基金への支援として、韓国政府が向こう5年間、毎年10万ドル(約986万円)を提供する。中国と韓国のトキを交換することでも合意した。
トキは韓国で天然記念物に指定されている。1970年代半ば以降は生存が確認されていなかったが、2008年の韓中首脳会談後、中国からのトキを利用した復元作業が進む。1組のつがいだったトキは27羽に増えたが、近親交配による悪影響が懸念されている。今回新たな個体が加わることに韓国政府の期待も大きい。
mgk1202@yna.co.kr