サムスンディスプレー 中小型パネルのシェア3割突破
【ソウル聯合ニュース】スマートフォン(多機能携帯電話)やタブレット端末などに使われる中小型ディスプレーパネル市場でサムスンディスプレーのシェアが初めて30%を超えた。
米調査会社ディスプレイサーチは12日、4~6月期にサムスンディスプレーの9インチ以下の中小型ディスプレーパネル売上額が30億2391万ドル(約3031億円)を記録し、1~3月期(26億1061万ドル)より16%増加したと明らかにした。
シェアは25.9%から30.7%に高まり、2009年10~12月期に日本のシャープを抜いて中小型パネル市場のトップに立って以来、15期連続1位を守っている。
サムスンディスプレーが中小型パネルの売上額30億ドル、シェア30%を超えたのは今回が初めてだ。
これはサムスンディスプレーが独占している有機ELパネルを搭載したギャラクシーS4など、サムスン電子のスマートフォン販売が好調だったためと分析される。
これに反しアップルのiPhone(アイフォーン)の販売が鈍化し、アップルに液晶パネルを供給してきたシャープとLGディスプレーはシェアを下げた。
シャープはシェアが1~3月期の14.0%から4~6月期には8.1%に、LGディスプレーは13.2%から7.7%に後退し、順位もそれぞれ2位から4位、3位から5位に落ちた。
代わりにジャパンディスプレイと台湾の群創光電(イノラックス、旧奇美電子)は4~6月期にそれぞれシェア12.8%と8.4%を記録して、2、3位に上がった。
ディスプレー業界のある関係者は「需要減少で販売不振にある大型パネル市場と異なり、スマートフォンとタブレット端末がリードする中小型パネル市場は今年も高成長が予想される」とし「スマートフォンのトレンド変化に伴う企業ごとの戦略が実績の明暗を分けるだろう」と予想した。
yugiri@yna.co.kr