韓日中の鉄鋼技術格差 10年内に消滅=競争激化予想
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2013.09.26 18:35
【ソウル聯合ニュース】中国による供給過剰で世界の鉄鋼業界が低迷する中、韓国・日本・中国の製品競争力の差が縮まり、今後競争が激化すると分析された。
延世大学の閔東ジュン(ミン・ドンジュン)教授は26日、ソウル市内で開かれた第37回鉄鋼産業発展フォーラムで韓国鉄鋼産業の現状と展望について発表した。
閔教授は「かつては日本が遠く先を行き、韓国と中国が後を追っていたが韓国が高付加価値製品の開発に全力を尽くし、中国の技術力も大幅アップして10年以内に技術的格差は完全に消えるだろう」と述べた。
そのため、これまではっきりと形成されていた3国間の国際分業構造も次第に曖昧になり、限られた市場をめぐって激しい競争が始まるだろうと予想した。
3カ国の激しい争いは海外輸出市場争奪戦として現れ、その最初の舞台は年4600万トンの鉄鋼製品を輸入する世界最大市場の東南アジアになると予想した。
閔教授は今後の世界の鉄鋼景気と関連し、2000年代の鉄鋼産業の発展をけん引した東北アジアの需要が更に減り、それに代わる市場の確保も容易ではなく、低迷が長期化するという悲観的展望を出した。
中国の供給過剰問題に対しては中国が対外的には供給過剰の深刻性を表明しながら対内的には大規模増設を認可するなど二重の態度を見せていて、日本はこれを韓国と中国の責任と考えているため、どのような立場を取るべきか判断が難しいと分析した。
閔教授は今後韓国の鉄鋼産業が技術力のある中堅・中小企業との共生・協力型産業形態を構築する一方、エコ・高付加価値製品の開発に集中し、グローバル市場での支配力を拡大する必要があると提言した。
yugiri@yna.co.kr