世界で白熱灯規制本格化 韓国企業はLEDで商機
【ソウル聯合ニュース】2014年から韓国をはじめ米国、中国、ロシアなど世界各国で白熱灯の規制範囲が従来の産業用から住居用室内照明に拡大されることを受け、発光ダイオード(LED)照明市場が活気づくとみられる。
米国は来年から60ワットと40ワットの白熱灯生産および販売を禁止する。中国は60ワット、ブラジルは40ワット、韓国やロシア、オーストラリアは全ての白熱灯を規制する。欧州や日本は2012年から白熱灯を全面規制した。
白熱灯に代わる製品として、LED電球とともにコンパクト蛍光灯(CFL)にも注目が集まっている。だが、CFLには水銀と同じような毒性をもつ物質が含まれているため、LED電球が今後の照明市場を主導していくという見方が強い。
ただ、LEDは依然として価格が高いことが短所とされる。これについて業界関係者らは、初期投資額は高いものの、電気代を考えればLED照明を購入するほうが長期的には安いと指摘する。
米市場調査会社、ストラテジーズ・アンリミテッド(SU)が23日に公表した報告書によると、LED照明市場は2012年の37億4500万ドル(約3670億円)規模から17年には99億6100万ドルと、約2.7倍に成長する見通しだ。
そのうち、従来の白熱灯に代わるLED電球市場の規模は、2012年の9億3900万ドル(920億4000万円)から17年には18億7900万ドルへと拡大するという。
住居用LED照明市場が成長すると、サムスン電子、LGイノテック、ソウル半導体など韓国企業が恩恵を受けるとの予測も出ている。SUは韓国企業がテレビに使われるLEDバックライト・ユニット(BLU)用のミッドパワー製品を照明用に転換するのに成功したと評した。
一方、建築やアウトドアなど産業用LED照明に使われるハイパワー製品を生産する米フィリップス・ルミレッズやCree(クリー)は、ミッドパワー製品市場の成長を予想できずLED照明市場にいち早く対応できなかったと指摘した。
sjp@yna.co.kr