韓国10月の輸出額 IT製品好調で初の5百億ドル超
記事一覧
2013.11.01 10:56
【ソウル聯合ニュース】韓国の輸出額が月間ベースで初めて500億ドル(4兆9140億円)の大台を突破した。
産業通商資源部は1日、10月の輸出額が前年同月比7.3%増の505億1100万ドル、輸入額は同5.1%増の456億1200万ドルを記録したと明らかにした。貿易収支は48億9900万ドルの黒字で、昨年2月から1年9カ月連続の黒字となった。
同部は米国、欧州連合(EU)など先進国の景気回復の影響で輸出が増加したと分析した。
米国市場ではスマートフォン(多機能携帯電話)など無線通信機器と自動車が好調を示し、中国でも半導体、無線通信機器などIT製品が善戦した。
特に、米国への輸出は1~3月期に前年同期比4.7%減を記録したが、4~6月期に9.1%増、7~9月期に8.3%増に回復し、10月には23.2%の大幅増となった。EUへの輸出も8、9月は連続でマイナス成長を記録したが、10月には16.0%増とプラスに転じた。
これに対し、日本への輸出は円安の影響で減少傾向が続いている。9月は1.5%減、10月には8.8%減と減少幅が拡大した。
10月の輸出を品目別に見ると、スマートフォンの新製品が本格的に発売されたこともありIT製品が輸出増を主導した。無線通信機器は33.1%増、半導体もメモリー単価の上昇で15.2%増加した。
自動車も現代・起亜自動車など主要メーカーの賃金交渉妥結で市場への供給が正常化し、米国、EUへの輸出が大幅に増え、21.2%増となった。
ただ、新興国の成長鈍化で石油製品(16.0%減)、液晶パネル(14.5%減)は振るわなかった。
産業通商資源部は「韓国の輸出が緩やかな回復ペースに入った」と評価した。
csi@yna.co.kr