サムスンが素材研究を本格化=世界トップ目指す
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2013.11.03 16:40
【ソウル聯合ニュース】サムスングループが電子素材研究団地をオープンし、電子素材分野でも世界トップを目指すプロジェクトを本格化させる。
サムスングループはソウル近郊の京畿道水原市にあるサムスン電子水原事業場第2団地内に建設した「サムスン電子素材研究団地」のオープン式を5日に開催し、本格的な素材研究に取り掛かる。
昨年1月の造成計画発表から22カ月で稼動に入る同研究団地はサムスン電子、サムスンSDI、第一毛織、サムスン精密化学、サムスンコーニング精密素材の5社が共同投資した。
ただ、サムスンコーニング精密素材は同団地には入居しないとみられる。サムスンディスプレーが保有していた同社株を米コーニング社に全て売却したためだ。残り4社が各社ごとに必要な研究を進めるとともに、共同研究を通じてシナジー効果を高めると予想される。
同研究団地がDMC(完成品)研究所、モバイル研究所(R5)、半導体研究所など既存の研究団地と差別化されるのは完成品や部品でなく「素材」の研究を目的としている点だ。サムスンだけでなく韓国企業がこれまでおろそかにしてきた素材分野の研究を極めるための出発点といえる。
サムスンの場合、テレビ、携帯電話など完成品分野ではすでに世界1位を達成し、半導体に代表される部品分野でも強者として定着したが、素材分野では日本やドイツなどの先進国に比べて立ち遅れている。素材分野で競争力を備えてこそ、部品、完成品へとつながる全過程で強みを持つことになるが、その最初の段階で弱点を抱えている。
サムスングループは、同研究団地が素材分野でもサムスンを世界の強者に育て上げるメッカになると期待している。
hjc@yna.co.kr