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<インタビュー>コラボ劇で交流の輪広げる 劇作家の成耆雄さん

記事一覧 2013.12.20 16:37

【ソウル聯合ニュース】「韓国と日本の関係は困難なことも多いですが、演劇界の交流は活発になっている。一人の劇作家、演出家としてコラボ活動を続けていきたい」――。韓国演劇界の気鋭、成耆雄(ソン・ギウン)さん(39)は力をこめる。劇作家の平田オリザ氏をはじめとする日本の演劇作品を次々と韓国に紹介し、日本劇団との韓日合同作品公演も精力的に行っている。舞台を通じて韓日間に横たわる様々な問題にスポットを当てたいと意欲を示す。

 1999年から1年間、延世大の交換留学生として東京外大で学んだ際に日本の演劇に親しんだ。中でも平田氏が提唱した現代口語演劇は「静かな演劇」と呼ばれ、俳優がせりふを絶叫することが多い韓国の演劇とは対照的で興味深かった。

 帰国後、国立の韓国芸術総合学校で演劇を本格的に学んだ。おりしも韓国では日本の大衆文化が開放され始めていた。そんな中、平田氏の演劇理論書や日本の戯曲などの翻訳に精力的に取り組んだ。

 自らの劇団では日本作品を紹介した。日本劇団の韓国公演の際には翻訳、協力演出などを任され、日本演劇界との交流が次第に深まっていった。

 平田氏が主宰する劇団青年団や野田秀樹氏の作品の韓国公演では主要スタッフとしてかかわり、劇団「東京デスロック」を主宰する多田淳之介氏とは2009年から毎年、韓日共同作品を公演するコラボを続けている。

 コラボなどを通じて感じるのは韓国と日本の演劇文化の差だ。何事にも準備万端で、スタッフらが与えられた仕事をきっちりこなす日本の劇団は「プロフェッショナル」だと思う。韓国は瞬発力があり即興にも長けているが、組織よりも個人が目立つことが多い。「韓国では役者が中心になる場合がよくある。役者からの質問や要求も多く、日本のように演出家の地位が高くない」と苦笑いする。

 今年も日本の演出家や劇団とのコラボを数多く経験し、刺激を受けた。「参考になる部分が多い」と話す日本の演劇の影響もあってか、自身が手掛ける舞台は韓国では斬新なスタイルとの評価を受けている。ストーリーに観衆を過度に没入させず、役者は単純な感情表現をあまりしない。見る人に暗示を与え、考えさせることもある。

◇東アジア演劇界の交流にも寄与

 自らの創作や執筆活動と並行しアジアの演劇界の交流にも一役買っている。韓日演劇交流協議会の事務局長兼専門委員を務め、韓国の戯曲を日本に紹介したり両国共同のワークショップを開いたりしている。韓国、日本、中国3カ国による「BeSeTo演劇祭」の韓国委員会国際委員としても活動する。今年11月には東京で開かれた同祭の公演のため自らの劇団を率いて東京公演を行った。

 来年も多様な催しを計画している。日本関連では2月にソウルで作家、柳美里氏の戯曲「静物画」の公演を行うほか、秋には野田秀樹氏と9年ぶりに韓国公演を行う。

 「劇作家や演出家だけでなく役者やスタッフ間の交流など、韓国と日本の演劇界では10年前には考えられなかった関係が生まれている」と今後の両国演劇界の交流発展を楽しみにしている。

 両国の関係はぎくしゃくしているが、「演劇を通じて政治や歴史などにも深い問題を提起し、質問を投げかけたい」と舞台の持つ可能性を追求する。(張智彦)

sarangni@yna.co.kr

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