LG電子 昨年は増収増益=営業益5.6%増
【ソウル聯合ニュース】LG電子が家電分野の収益性強化とスマートフォン(多機能携帯電話)の競争力回復に伴い、2年連続で年間営業利益1兆ウォン(約945億円)台を維持した。
同社が27日発表した昨年10~12月期の決算によると、営業利益は2381億ウォン(約225億円)で、前四半期比9.3%増、前年同期比103.8%増となった。売上高は14兆9153億ウォンで、前期比7.4%、前年同期比0.8%それぞれ増加した。
通年では、営業利益が前年比5.6%増の1兆2847億ウォン、売上高は同5.5%増の58兆1404億ウォンとなった。
年間実績の改善は、携帯電話事業を担当するモバイルコミュニケーション(MC)事業本部が主導した。
MC事業本部はスマートフォン市場での競争力回復に伴い、昨年の売上高が前年比29.0%増、営業利益が同20.0%増となった。
一方、ホームエンターテインメント(HE)事業本部は、テレビ市場の需要低迷で売上高と営業利益がいずれもやや落ち込んだ。生活家電を担当するホームアプライアンス(HA)事業本部は売上高が同5.0%増えたが、為替レートの影響などで営業利益は減少した。エアコン・エネルギーソリューション(AE)事業本部は売上高と営業利益がともに堅調な伸びを示した。
昨年10~12月期の業績をみると、MC事業本部はスマートフォンの販売好調により売上高が3兆5915億ウォンで、前年同期比28.0%増、前期比18.0%増といずれも2桁の伸びとなった。スマートフォンの販売台数は初めて1300万台を突破した。ただ、マーケティング費用の増加で434億ウォンの営業損失を計上した。797億ウォンの営業損失を出した前期より赤字幅は縮小した。
HE事業本部は、需要期を迎え先進国市場を中心に液晶テレビの販売が好調だったことから売上高が5兆9257億ウォンと前期比18.0%増加した。営業利益は1743億ウォンを記録した。
HA事業本部は、競争激化で売上高は2兆8393億ウォンと前年同期に比べやや減少したが、営業利益は同4.0%増の834億ウォンを記録した。
AE事業本部はエアコン市場の好調で売上高が同8.0%増の7197億ウォンを記録。3年ぶりに営業黒字に転換した。営業利益は73億ウォンだった。
LG電子は今年、売上高62兆3000億ウォンを目標に掲げた。また、市場をリードするため3兆ウォンの設備投資を行う計画を明らかにした。
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