ウォン高・円安進行 一時100円=960ウォン台へ
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2014.09.03 14:11
【ソウル聯合ニュース】ウォン高・円安が再び進行している。2日のソウル外国為替市場ではウォンが一時100円=970ウォンを割り込んだ。円安・ドル高が急速に進み1ドル=105円台を突破したことが影響した。
円安の原因は主要国の経済状況と通貨政策に変化の兆しが見られることによるものと考えられる。
米国では景気指標が改善し、早期に金利が上がるのではないかとの見方が強まりドル高が進んだ。
日本では4月の消費税引き上げ以降、景気回復の動きが滞っているため追加のてこ入れ策を期待する機運が高まっているほか、ユーロ圏の量的緩和も目前とされる。
円安の影響で韓国証券市場は今週に入り不振が続いている。2日はサムスン電子と現代自動車の株価がそれぞれ2.6%、2.8%下落。輸出業種である電機電子、自動車産業にとって円安が懸念材料となった結果だ。
一方、同日、トヨタ自動車の株価は1.8%、日経平均株価は1.24%の上昇となった。
問題は円安が一時的なものではなく今後も徐々に進行する可能性があるということだ。
サムスン証券のアナリストは3日、「日本の経済指標不振は追加の浮揚策の必要性を高め拡張的な財政・通貨政策の継続につながる」と指摘。その上で日本の量的緩和に対する期待は円安のもう一つの動力だと分析した。
来年には1ドル=110円まで進むとの見方もある。
ただ、これまでの事例に照らし合わせると、円安が韓国のマクロ経済に与える影響はほんのわずかであるという分析も少なくない。
ウリィ投資証券のアナリストは「アベノミクス以降の円安・ウォン高進行期間に、むしろ日本製品は世界市場でシェアを落とした」と指摘する。また、生産ラインの海外移転で円安による経済効果は少ないと説明した。
sjp@yna.co.kr