北朝鮮の地下鉄駅に売店 専門家「市場経済化の初期兆候」
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2016.02.02 16:17
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮社会で市場経済的要素が広がりを見せるなか、平壌の地下鉄駅で売店が運営されていることが分かった。
北朝鮮住民との交流活動などを行うシンガポールの民間団体「朝鮮エクスチェンジ」は2日、平壌の地下鉄駅構内にある売店の写真を交流サイト「フェイスブック」に掲載した。赤い服を着て胸に名札を付けた女性が、ガラス窓で仕切られた売店の中で色とりどりの風船や置時計などの小物を売っている写真だ。
北朝鮮では地下鉄駅の管理を人民保安部(警察)が担当しているため、同部が民間と共同で売店を運営し、一種の「場所代」を徴収していると推定される。
韓国・慶南大の極東問題研究所の林乙出(イム・ウルチュル)研究室長は「地下鉄の売店などは社会主義の開発途上国が市場経済に移行する際、初期に現れる兆候の一つ」と説明。北朝鮮の当局が収入を増やすため、商売で富を得た新興富裕層らの資本を引き出し、共に利益を追求しているようだとの見方を示した。
stomo@yna.co.kr