立教大で詩人・尹東柱しのぶイベント 300人参加
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2016.02.22 09:37
【東京聯合ニュース】韓国で国民的な人気を誇る詩人・尹東柱(ユン・ドンジュ、1917~1945年)をしのぶ行事が21日、東京・池袋の立教大で開かれた。
「詩人尹東柱を記念する立教の会」が尹東柱の命日に合わせて実施している行事で、今年9回目。市民ら約300人が韓国語と日本語で尹東柱の代表的な作品「序詩」などを朗読したほか、独協大の沈元燮(シム・ウォンソブ)特任教授(韓国近代文学)が「青年尹東柱の内面の闘いの記録」と題し講演を行った。
沈教授は尹東柱の詩について、純朴な作風でよく知られるが、意外にも暗くて憂うつさを感じさせるものも多いと指摘。その上で、他人に寛大で自分には厳しかった尹東柱を「超自我が発達した代わりに、自身の苦悩を処理することに未熟な、若きキリスト教信者だった」と評した。
尹東柱は1942年に朝鮮半島から日本に留学し、立教大で学んだ。その後、編入した同志社大に在学中、ハングルで詩をつくったとして治安維持法違反の疑いで逮捕され、45年2月16日に福岡刑務所で27歳の若さで獄死した。
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