韓日友好の歴史伝える「朝鮮通信使祭り」 釜山で6日開幕
韓日友好の歴史伝える「朝鮮通信使祭り」 釜山で6日開幕

1711年に朝鮮通信使として日本に派遣された趙泰億(チョ・テオク)を描いた日本画家の肖像画。14日からソウルの国立古宮博物館で始まるテーマ展「絵で見る朝鮮通信使」で展示される(国立古宮博物館提供)=13日、ソウル(聯合ニュース)
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【釜山聯合ニュース】韓国南部、釜山市の朝鮮通信使祭りが6日から8日まで市内の竜頭山公園や光復路一帯で開催される。

朝鮮王朝から日本に派遣された外交使節団「朝鮮通信使」の足跡をたどり、韓国と日本の市民がソウルから東京までの1158キロを52日間で踏破する「21世紀の朝鮮通信使 ソウル―東京 韓日友情ウオーク」がスタートした。韓国体育振興会や日本ウオーキング協会などの主催。韓国人17人、日本人28人、在日コリアン5人の計50人が参加した(韓国体育振興会提供)=1日、ソウル(聯合ニュース)
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朝鮮通信使は朝鮮王朝時代に日本に朝鮮の文化を伝えた外交使節団で、韓日友好の象徴とされる。
この祭りは日本の江戸時代の朝鮮通信使(1607年~1811年)の様子を再現し、韓日交流の促進につなげようと2002年から開催されている。
今年は「記憶し、つなぎ、伝える」をテーマに開催され、メーンイベントのパレード「朝鮮通信使の平和の行列」(7日午後)には日本の市民や多文化家庭(国際結婚、移民者の家庭)など国内外の文化芸術団体や市民団体から約1700人が参加する。
また、今年は初めて北九州市から華やかな装飾が特徴の「山笠」が参加するほか、韓国・安東の「車戦ノリ」も披露される。

ソウル市内の国立外交院で開かれた朝鮮王朝時代初期の外交官、李芸(イ・イェ、1373~1445年)の銅像の除幕式で、韓国外交部の尹炳世(ユン・ビョンセ)長官(右)と別所浩郎駐韓日本大使が握手を交わしている。李芸は朝鮮通信使の先駆けとして日本を40回以上訪れ、関係発展に貢献した=25日、ソウル(聯合ニュース)
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さらに、韓日の代表者12人が朝鮮通信使の国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界遺産登録を目指しパフォーマンスを行う。
釜山文化財団と朝鮮通信使ゆかりの日本の自治体などでつくるNPO法人「朝鮮通信使縁地連絡協議会」(事務局・長崎県対馬市)は3月に朝鮮通信使に関する韓日の歴史資料を世界記憶遺産に登録するよう、ユネスコ本部に申請書を送っている。

在日韓国大使館が韓日のメディア関係者ら約30人と共に、朝鮮王朝から日本に派遣された外交使節団「朝鮮通信使」にゆかりのある静岡市の清見寺などを訪れた。江戸幕府が通信使の接待の場として使った同寺は当時の食膳(1人分)を再現した。韓日両国の自治体などは朝鮮通信使の世界遺産登録を共同で進めている=4日、静岡(聯合ニュース)
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7日午後には釜山市の徐秉洙(ソ・ビョンス)市長と長崎県の中村法道知事が、竜頭山公園でのパレード出発式で世界遺産登録と文化交流の活性化を願い、宣言文を発表する。
イベント期間中は同公園に朝鮮通信使体験館や映像館、3Dフォトゾーンなどが設置される。
また、韓日文化交流をテーマにした朝鮮通信使国際学術シンポジウムや伝統公演、ミュージカルなども行われる。
sjp@yna.co.kr