北朝鮮によるダムの無断放流 韓国政府が「強い遺憾」表明
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2016.05.18 14:57
【ソウル聯合ニュース】韓国統一部の鄭俊熙(チョン・ジュンヒ)報道官は18日の定例会見で、南北軍事境界線に近い京畿道漣川郡にある臨津江のダム上流の水位が16日夜から17日未明にかけて急上昇し、北朝鮮が上流のダムを放流したとみられていることについて、「(韓国との)合意を無視した無断放流に強い遺憾の意を表する」と述べた。
鄭報道官は、韓国と北朝鮮は2009年に臨津江の水害防止を話し合い、ダムの放流時には事前に通知することで合意したと説明。「韓国国民の生命と安全を脅かしかねないため、こうした(無断)放流は二度とあってはならない」と述べ、北朝鮮は放流時にはすぐ韓国に伝えるべきだと強調した。
また、北朝鮮は過去のダム放流時、韓国側に通知したこともしなかったこともあるとし、通知する際にはほぼ南北間の軍通信線を使っていたと説明した。だが、北朝鮮による今年初めの核実験と事実上の長距離弾道ミサイル発射を受け、韓国政府が北朝鮮と共同運営してきた開城工業団地の操業を中断して以降、軍の通信線は断絶状態となっている。
stomo@yna.co.kr