韓国政府「核保有国主張は詭弁」 北朝鮮の声明を批判
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2016.07.01 14:42
【ソウル聯合ニュース】韓国統一部は1日、北朝鮮の対韓国窓口機関、祖国平和統一委員会が先月30日の声明で中距離弾道ミサイル「ムスダン」(北朝鮮名:「火星10」)の発射成功を主張し、韓国と米国に敵視政策をやめて対話に応じるよう求めたことに対し、「自らを核保有国だと詭弁(きべん)を並べ立てている」と批判した。
祖国平和統一委員会は北朝鮮が同29日に開いた最高人民会議(国会に相当)で国家機関に格上げされた。翌30日に発表した声明で、韓米に向かい「われわれは対話にも対決にも準備ができている」として、「米国は根本的に変化したわれわれの戦略的地位と情勢変化の本質を直視し、手遅れになる前に賢明な選択をすべきだ」と迫った。
これに対し、統一部は報道官論評で「北を決して核保有国と認めないというのが韓国と国際社会の一致した立場だ」とあらためて強調。北朝鮮の核ミサイル開発は国連安全保障理事会の制裁決議違反だとし、「核保有国という迷妄から一日も早く目を覚まし、真の非核化に向けた意志を行動で示すべきだ」と促した。
stomo@yna.co.kr