北のサイバー戦力 「進化し大胆になっている」=韓国軍高官
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2016.07.07 15:50
【ソウル聯合ニュース】韓国軍の情報捜査機関、国軍機務司令部のチョ・ヒョンチョン司令官は7日、ソウル市内で開かれた「国防情報保護・暗号コンファレンス」であいさつし、「北のサイバー戦のパターンは徐々に進化して大胆になっており、対象も民・官・軍の全てに拡大している」と述べた。
北朝鮮のサイバー戦を効果的に防ぐための方策については、官民と軍が協力して法と制度を改善し、専門人材を養成・管理する必要があると指摘。最新の情報セキュリティー技術を開発するなど、不断の努力が欠かせないと強調した。
また、チョ氏は北朝鮮が1990年代初めから「サイバー戦士」を体系的に育成し、現在は約6000人の専門人材を有する世界最高水準のサイバー戦能力を持っていると説明。「これまで韓国の金融機関と政府の主要機関へのハッキングを行うなど、サイバー(空間での)挑発を続けてきた」と述べた。
チョ氏によると、北朝鮮は年初の4回目核実験と事実上の長距離弾道ミサイル発射により国際社会の制裁が強まると、韓国青瓦台(大統領府)などを名乗って公共機関や研究機関に大量のウイルスメールを送ったほか、軍幹部のスマートフォンのハッキングを企図。4月から5月にかけては大韓航空や韓進重工業など主要防衛産業企業のサーバーをハッキングしたという。
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