サムスン電子の虹彩認証技術 他分野での利用拡大へ
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2016.08.23 20:43
【ソウル聯合ニュース】サムスン電子は大画面スマートフォン新製品「ギャラクシーノート7」に搭載した瞳の模様で個人を識別する虹彩認証機能の技術をモバイルバンキングなど、多様な分野で活用するための体系を整えるとの方針を明らかにした。同社電子無線事業部開発室で虹彩認証機能の開発を担当したキム・ヒョンソク常務が23日、ソウル市内で開いた記者懇談会で述べた。
キム常務は「虹彩認証を使い、ただ単純にロック画面を解除する程度では利用者に利便性を提供するのは難しい」とした上で、「もう少し大きい枠組みで虹彩認証が活用されるよう、サムスンパスを出した」と説明した。
サムスンパスは虹彩認証機能を利用した本人確認技術。ギャラクシーノート7が発売された19日には韓国内の大手銀行でサムスンパスによるログインや口座振り替えが可能になった。
キム常務は「スマートフォンの発売地域を拡大するようにサムスンパスの使用範囲も順に拡散する」と説明。その上でカード会社など、銀行以外の金融機関と連動する準備をしていると紹介した。
キム常務は虹彩認証機能の利便性とセキュリティー性に自信を見せ、「虹彩は唯一のもので、変わらず、あまり損傷しない生体情報であり、指紋よりも判別力が数十倍高い」と強調。「ギャラクシーノート7には指紋認識機能もあるため共に使えば良い」と説明した。
ギャラクシーノート7では利用者の目に赤外線をあて、反射した光をカメラでとらえて虹彩情報を得る。この情報がサムスン独自の方式によりコード化され端末に保管される。
キム常務は利用者の虹彩情報は多重に保管され、万一流出してもその情報で虹彩を復元することはできないと説明した。
yugiri@yna.co.kr