[インタビュー]ドラマ「雲が描いた月明かり」のPDキム・ソンユン氏(2)

KBS第2のドラマ「雲が描いた月明かり」(原題)の制作発表会でポーズを取る(左から)クァク・ドンヨン、チェ・スビン、パク・ボゴム、キム・ユジョン、B1A4(ビーワンエーフォー)のジニョン=2016年8月18日、ソウル(聯合ニュース)
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【ソウル聯合ニュース】現在放送中の韓国KBS第2ドラマ「雲が描いた月明かり」(原題)を手がけるキム・ソンユンプロデューサーが5日、聯合ニュースの電話インタビューに答えた。
同作は、ハンサムでぶっきらぼうな王子、イ・ヨン(パク・ボゴム)と宮中の宦官だが実は男装しているホン・ラオン(キム・ユジョン)とのロマンスを描く時代劇。
キム氏はヒロインのホン・ラオン役にキム・ユジョンを起用するにあたり思い悩んだと打ち明けた。本人が17歳のため、原作のウェブ小説で描かれたラブシーンなどをあきらめなければならなかったからだ。
キム・ユジョンと原作のホン・ラオンは年齢が近い。だが、朝鮮王朝時代を背景にした原作小説では10代の少女に可能だったことが、ドラマではできない。わずかな露出シーンやラブシーンも問題になる。
キム氏は「いろいろな女優の起用を検討したが、一番の問題はボゴムより年上の雰囲気が出てはいけないということだった。原作でのホン・ラオンの可憐な印象を生かすことも重要だった」と説明する。
それでもキム氏は、原作のようなラブシーンがなくても2人のロマンスが感じられると満足感を示した。
しばらく20%を超える視聴率を記録していた同作だが、3日の放送は18.5%に下落した。ヨンが宦官のホン・サムノム(キム・ユジョン)が実は女性で本名はホン・ラオンであることを知り、はつらつとして愛らしかったホン・サムノムがドラマから消えてしまったという不満が視聴者から寄せられた。
男装の女性を主人公にしたドラマは通常、最終回直前に男性主人公がヒロインの正体を知るケースが多いが、同作では早い段階で正体を明かしてしまい緊張感が失われたという意見も出ている。
しかし、キム氏は「ホン・サムノムの正体を明かすのが早すぎたとは思っていない。2人の恋愛にはまだまだ障害が多い」と話した。
また、一部でキム・ユジョンの男装姿が女性として登場するときよりきれいだと言われていることについて、「男装のキャラクターを応援していたのに、急に女性として現れたため違和感を感じたのでは」との見方を示した。
男装はかわいらしく見えればそれでいいが、女性としての姿を見せるときは男装とのコントラストを際立たせるため、衣装も気を使って選ぶ。
キム氏は「女性の衣装はより念入りに時間をかけて選ばなければならないが、序盤以降はそうした時間がなくなってしまった。女性としてのホン・ラオンの姿が男装姿よりかわいく見えないのはそのためでは」と語った。
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