9月の経常黒字82億ドル超 再び拡大=韓国
【ソウル聯合ニュース】韓国銀行(中央銀行)が1日発表した国際収支(速報値)によると、9月の経常収支は82億6000万ドル(約8660億円)の黒字だった。経常黒字は2012年3月から55カ月連続と、最長記録を更新した。黒字幅は2カ月連続で縮小していたが、9月は前月を29億8000万ドル上回った。ただ、サービス収支は海運業の不振が響き、赤字が5年9カ月ぶりの大きさを記録した。
9月の商品収支(貿易収支に相当)は107億6000万ドルの黒字で、前月(70億5000万ドル)に比べ大幅に増加した。輸出が前年同月比2.4%減の440億1000万ドルだったのに対し、輸入は同0.1%増の332億5000万ドルだった。
輸出(通関ベース)を品目別にみると、乗用車が25.1%、情報通信機器が21.2%、それぞれ急減した。乗用車は現代自動車のストライキが響いた。情報通信機器はサムスン電子の最新スマホ「ギャラクシーノート7」の回収・無償交換が影響したとみられる。
輸入は機械類・精密機器が11.6%増加するなどし、2カ月連続で前年同月比プラスとなった。韓国銀行の関係者は「設備投資と直結した機械類・精密機器の輸入が大きく増えた点は、前向きにとらえることができる」と述べた。
一方、9月のサービス収支の赤字は25億4000万ドルで、前月(14億5000万ドル)から大幅に拡大し、2010年12月以来の高水準となった。
このうち旅行収支の赤字が10億9000万ドル、知的財産権使用料の赤字が3億9000万ドルと集計された。また、輸送収支は2億4000万ドルの赤字に転じた。海運大手・韓進海運の経営破綻の影響が大きかったようだ。
給与・賃金と投資に伴う利子や配当を差し引きした所得収支は8億3000万ドルの黒字だった。
経常移転収支は7億9000万ドルの赤字となった。
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