THAAD配備用地 国有地と交換し取得へ=韓国国防部
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2016.11.16 11:40
【ソウル聯合ニュース】韓国国防部は16日、米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」の配備先となる南部・慶尚北道星州郡のゴルフ場「ロッテスカイヒル星州カントリークラブ」の土地をソウル近郊の国有地との交換により取得することにし、双方の鑑定評価を実施すると発表した。
同ゴルフ場は9月30日にTHAADの配備先に決まり、国防部は用地取得に向け、ゴルフ場所有者のロッテ商事と協議を進めてきた。その結果、京畿道南楊州市にある遊休予定の軍用地と交換することで合意した。
国防部はゴルフ場のうち18ホールのゴルフコース(96万平方メートル)全体を取得する計画で、鑑定結果に応じ南楊州の軍用地を提供する。このゴルフ場の土地の価値は1000億ウォン(約93億円)を超えると予想される。土地の評価作業が終われば、ロッテ商事の取締役会や双方の協議を経て、交換契約を進めることになる。
一方、軍当局は在韓米軍と、在韓米軍地位協定(SOFA)に基づき用地の提供や施設の工事などを協議している。
国防部は「日増しに高度化する北の核とミサイルの脅威に備えるため、在韓米軍へのTHAAD配備を滞りなく進めていく」と強調した。
政府はトランプ次期米政権と協議し、計画通り来年配備する方針だ。在韓米軍のブルックス司令官(韓米連合軍司令官兼務)は今月4日、THAADの配備が8~10カ月以内に完了するとの見方を示している。
韓国には米テキサス州で運用中のTHAAD発射装置のうち1基が移されるようだ。韓国軍の関係者は、グアム基地の運用要員が交代で勤務すると話している。
mgk1202@yna.co.kr