キム・ヨナ「朴大統領の手を振り払っていない」
キム・ヨナ「朴大統領の手を振り払っていない」

バンクーバー五輪フィギュアスケート女子金メダリストのキム・ヨナさん(26)が大韓体育会が選ぶ「スポーツの英雄名誉の殿堂入り」を果たした。殿堂入りするのは9人目。冬季競技選手としては初めてで、歴代最年少となる。記念式典に出席したキムさん=23日、ソウル(聯合ニュース)
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【ソウル聯合ニュース】バンクーバー五輪フィギュアスケート女子金メダリストの韓国のキム・ヨナさん(26)が、朴槿恵(パク・クネ)大統領の親友で職権乱用や強要などの罪で起訴された崔順実(チェ・スンシル)被告をめぐる疑惑に関連し、文化体育観光部から不利益を受けたとする問題について初めて口を開いた。
キムさんは23日、ソウル市内で開かれた「2016 スポーツの英雄名誉の殿堂入り記念式」に出席した。キムさんは歴代9人目でスポーツ英雄名誉の殿堂入りを果たした。

2010年バンクーバー冬季五輪フィギュアスケート女子金メダリストのキム・ヨナさんがソウル市内で行われたアイスショーの最終日にサプライズ登場し、来場者を喜ばせた。清楚なワンピース姿のキムさんは、アイスショーに出演したフィギュアスケート韓国代表の後輩らと銀盤を滑り、閉会セレモニーに花を添えた=6日、ソウル(聯合ニュース)
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昨年のスポーツの英雄選考ではインターネット投票で圧倒的な支持を得て1位になったものの、「50歳以上を対象とする」という選定委員会の規定により選ばれなかったとされているほか、不当な理由で大韓体育会(韓国オリンピック委員会)の体育大賞も受賞できなかったとされる。
また、金鍾(キム・ジョン)前文化体育観光部次官が北京五輪競泳男子400メートル自由形金メダリストの朴泰桓(パク・テファン)氏に「私はキム・ヨナが好きではない」と発言したとされることや、昨年の光復節(8月15日、日本による植民地支配からの解放記念日)のイベントでキムさんの横に立っていた朴大統領がキムさんの手を握った際、キムさんが振り払ったため「目上の方々」から不当な扱いを受けることになったといううわさが広まっていた。

平昌冬季五輪・パラリンピック(2018年開催)組織委員会はソウル市内で委員総会を開催し、新委員長に元産業資源部長官の李熙範(イ・ヒボム)氏を選出した。総会に出席したバンクーバー冬季五輪フィギュアスケート女子金メダリストのキム・ヨナさん。キムさんは組織委の執行委員を務めている=12日、ソウル(聯合ニュース)
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キムさんは報道陣に対し、「この件について話をするのは今日が初めて」としながら、疑惑は事実と異なるとの立場を示した。
キムさんは光復節のイベントについて「私が立っていた場所は元々私が立つべき場所ではなかったため、落ち着かない雰囲気だった。私がいくら無礼だとしても(朴大統領の)手を振り払ってはいないと記憶している」と説明した。
金前次官の発言については「報道を通じて知った。私が直接そういうことを感じたことはない」と言葉を濁した。
韓国政府が国民の健康増進を目的に考案し、朴大統領が出席した「ヌルプム体操」のイベントに出席しなかったことに関しては、「私はそのイベントがあること自体知らなかった。事務所がスケジュールを決めるため私は詳しいことを知らない」と話した。体操は崔被告の側近とされるチャ・ウンテク容疑者が手がけたことが判明している。
sjp@yna.co.kr