韓国日産などの6車種 書類偽造で販売差し止めの可能性
【ソウル聯合ニュース】韓国環境部は29日、ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)の排ガス不正を受け国内15の外国車ブランドを対象に認証書類を調査した結果、韓国日産、BMWコリア、ポルシェコリアの3社、計10車種について認証書類の偽造を発見したと明らかにした。10車種のうち、日産の「インフィニティQ50」「キャシュカイ」など6車種は現在も販売中だ。同部は3社に対するヒアリングを実施した後、来月半ばに行政措置を発表する予定だ。違法性が確認されれば、当該車種は認証を取り消され、販売差し止めとともに課徴金計65億ウォン(約6億2200万円)が科される。
ポルシェは調査期間に認証書類の偽造を同部と検察に申し出た。 日産とBMWは聞き取り調査の段階で書類偽造について説明しなかったため、検察への告発も検討されている。
大気環境保全法によると、認証書類の偽造は7年以下の懲役、1億ウォン(958万円)以下の罰金刑に処される。
6車種のうち、日産以外の4車種はBMWの「X5M」とポルシェの「マカンSディーゼル」「カイエンSEハイブリッド」「カイエンターボ」。
同部が調査した結果、インフィニティQ50はメルセデス・ベンツの「排ガス自己診断装置試験成績書」を、キャシュカイはルノーの自己診断装置試験成績書を変更し認証書類として提出した。
インフィニティQ50は日本で試験をしたことがなかったが、日本で試験を実施したとする成績書を提出していたことが確認された。
日産側は「インフィニティQ50とキャシュカイはそれぞれベンツとルノーのエンジンを使用しているため、ベンツとルノーの試験成績書を提出した」と釈明しているという。
BMWのX5Mの認証書類には別の車種「X6M」の試験成績書が一部含まれていた。ポルシェのマカンSディーゼルなど3車種は排ガスの試験成績を一部変更していたことが確認された。
今回の行政措置は輸入販売会社に下される処分であり、所有者が車を運転したり中古車を売買したりするのに影響はない。
認証書類偽造車両は、車の部品が偽造されたり技術的に欠陥があったりするわけではないため、リコール(無料の回収・修理)の対象にもならない。
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