新たな北朝鮮制裁決議を「歓迎」 韓国外相が政府声明発表
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2016.12.01 00:49
【ソウル聯合ニュース】9月の北朝鮮の5回目核実験に対し、国連安全保障理事会が30日に新たな制裁決議を全会一致で採択したことについて、韓国政府は同日、決議を「積極的に歓迎する」とする声明を出した。
韓国政府は尹炳世(ユン・ビョンセ)外交部長官が読み上げた声明で制裁決議採択を歓迎するとともに、「北に対し厳しい懲罰的措置を取るとともに、強力な追加措置を警告しながら、核・ミサイルを決して容認しないという断固たる意思をあらためて明確にした」と評した。
また尹長官は、これまで北朝鮮が安保理決議を何度も破ってきたことに言及した上で、今回の決議は今年3月に採択した制裁決議とともに国連の歴史の中で最も強力かつ包括的な内容を含む非軍事的制裁だと述べた。
尹長官は「安保理決議に従って早期に非核化の道に進むという決断をしなければ、経済難が深刻になるだけでなく、外交的に孤立する」と指摘。さらに「国連加盟国としての権利や特権の停止もあり得るという安保理の警告を肝に銘じなければならない」と北朝鮮に対し呼びかけた。
北朝鮮の5回目の核実験を受けた新たな制裁決議は、核・ミサイル開発のための資金源を断つため、北朝鮮の主要外貨獲得手段である石炭など鉱物輸出の収入を年間8億ドル(約907億円)程度減らすことが柱となっている。