今月中に米中ロと高官会談 安保理決議採択受け=韓国外相
【ウィーン聯合ニュース】韓国政府は今月中、米国や中国、ロシアと現地で高官会談を行い、国連安全保障理事会の対北朝鮮制裁決議の履行などについて協議する。尹炳世(ユン・ビョンセ)外交部長官が5日(現地時間)、オーストリア・ウィーンで開かれた国際原子力機関(IAEA)の核安全保障に関する閣僚級会合に出席後、聯合ニュースのインタビューで明らかにした。
安保理制裁や韓国と米国、日本の独自制裁に続き、中国とロシアが安保理決議の履行を協議する場に参加すれば、北朝鮮を圧迫する国際社会の連携はさらに強固になる見通しだ。韓国と米国、日本の3カ国は13日にソウルで北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議の首席代表会合を開く予定だ。
尹長官は来月発足する米トランプ政権の対北朝鮮政策に関し、「オバマ政権よりある側面ではさらに強力だ」として、「韓米同盟はトランプ政権でも強固に維持される」と述べた。
米朝の直接対話の可能性については、「(トランプ氏が)選挙過程で1~2回言及したがこの数カ月間言及していないのは、制裁に乗り出した国際社会の雰囲気を新政権もよく理解しているとの信号とみられる」との認識を示した。
また、中国の役割を強調し、「THAAD(米国の最新鋭地上配備型迎撃システム)問題で韓中関係が難しい状況だが、安保理決議を採択した際にみられたよう、中国は安保理常任理事国として建設的な役割を果たそうとしている」と述べた。
その上で「北は安保理制裁を懸念しているはず」として、「決議自体が前例のない厳しいもので、安保理制裁と韓米日の独自制裁を加えれば、北が迂回してくぐり抜けることは難しい状況を迎えると思う」と述べた。
欧州連合(EU)とオーストラリアが独自制裁を実施することにも言及し、「EUの制裁は米国に劣らず厳しい可能性がある」との見通しを示した。
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