朴大統領が与党代表らと会談 弾劾阻止へ最後の訴え
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2016.12.06 16:41
【ソウル聯合ニュース】韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領は6日、青瓦台(大統領府)で与党セヌリ党の李貞鉉(イ・ジョンヒョン)代表、鄭鎮碩(チョン・ジンソク)院内代表と会談し、同党執行部が求めた「来年4月の退陣、6月の大統領選実施」を受け入れる意向を伝えたようだ。
朴大統領が自身と親友、崔順実(チェ・スンシル)被告の一連の事件をめぐり4回目の談話を発表し、自ら「4月退陣」を宣言するとの見方もあったが、朴大統領はこれに実益がないと判断したとみられる。この日午後に開かれるセヌリ党の議員総会に先立ち党執行部と会い、自らの切実な意向を伝えることで、9日に予定されている自身に対する弾劾訴追案の採決を止めてほしいと同党に最後の訴えをした格好だ。
だが、先週末の3日に行われた朴大統領の即時退陣を求める6回目の大規模抗議集会を機に、朴大統領と距離を置くセヌリ党の非主流派が弾劾案の採決に参加する方針を示し、同党主流派の一部議員も続々と弾劾賛成に回っているなか、朴大統領の訴えがどれだけ届くかは未知数だ。
朴大統領は、崔被告が実質支配していたとされる文化支援財団「ミル財団」とスポーツ支援財団「Kスポーツ財団」に対する企業からの資金集めは正常な国政の一環であり、仮に崔被告による不正があったとしても自身とは関係のない個人の不正にすぎないとの立場だ。演説草稿などの機密文書を崔被告に渡していたとされることについても、自身の指示は全くなかったと弁護士らを通じて反論している。
青瓦台の関係者によると、朴大統領はもし弾劾案が可決されれば憲法裁判所の審査の過程で勝負する考えが強いとされる。
stomo@yna.co.kr