韓国のEEZで北朝鮮船舶3隻救助 船員8人は帰還希望
記事一覧
2016.12.15 15:41
【ソウル聯合ニュース】韓国統一部の鄭俊熙(チョン・ジュンヒ)報道官は15日の記者会見で、今月11日と12日に東海の韓国側排他的経済水域(EEZ)で漂流していた北朝鮮の船舶3隻を発見し、船員8人を救助したと明らかにした。3隻は故障、中国漁船との衝突、えい航ロープの切断が理由で漂流していたことが確認されたという。
船員は全員、北朝鮮へ戻ることを希望している。鄭報道官は、気象状況などを踏まえ、19日午前に北朝鮮側に引き渡す予定だと伝えた。
船員らは、故障した船で食糧と水が足りない状態で長い場合は3カ月ほど漂流していたとされる。10人近くの餓死者が出たという。
鄭報道官は、北朝鮮の船舶3隻を一度に救助するという異例の事態が起きたことについて、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が先ごろ冬季の漁業を奨励したためとの見方を示した。水産業は北朝鮮の主要な外貨稼ぎの手段となっている。
stomo@yna.co.kr