戦闘機F16性能改良が完了 北地下施設の破壊可能に=韓国
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2016.12.19 11:48
【ソウル聯合ニュース】韓国空軍は19日、F16戦闘機の性能改良と配備完了を記念する行事を開いたと発表した。有事が発生した場合に北朝鮮の重要地下施設の破壊に用いる砲弾と、遠距離から北朝鮮軍の戦闘機を撃破することができる中距離空対空ミサイルをF16に搭載できるようになった。
F16は1986年に韓国空軍への導入が始まり、主力戦闘機として航空作戦の中軸を担ってきた。しかし、同機の航空電子装備の生産が順次終了し、中距離空対空ミサイルや衛星利用測位システム(GPS)を使った精密誘導弾など新しい兵器を搭載することができなかった。
そのため空軍はF16改良事業に着手した。2009年11月に米ロッキード・マーチンと契約を結び、12年5月から同社の技術支援を受けながら事業を進めた。空軍によると、自ら改良に取り組んだことで、国防予算の削減とF16系航空機の改造能力向上という成果を得たという。
改良後のF16は射程50~180キロの中距離空対空ミサイル、AIM120を搭載することができる。これにより、北朝鮮戦闘機に対し遠距離から先制攻撃を加えることが可能だ。また、衛星誘導爆弾GBU31(JDAM)の搭載により、有事の際、地下にある北朝鮮の軍事施設と指揮部の撃破も可能になった。
さらに戦術データリンクのリンク16を通じ、現場の状況をリアルタイムで地上に伝え、連合作戦を遂行する米軍と共有することができる。
空軍は「(主力戦闘機の)KF16と同等の性能を備えた」と説明した。
今後、空軍はKF16の性能改良も含め主要戦力を増強し、航空作戦の遂行能力の向上を急ぐ計画だ。
mgk1202@yna.co.kr