北朝鮮 来年は正恩氏の偶像化推進=韓国統一部
北朝鮮 来年は正恩氏の偶像化推進=韓国統一部

北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が25日に平壌で開かれた党関連行事で閉会のあいさつをしている。朝鮮中央通信によると、金委員長は党幹部の官僚主義と不正腐敗の解消を訴えた=26日、ソウル(朝鮮中央通信=聯合ニュース)
(END)

北朝鮮メディアは20日、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が「馬息嶺スキー競技大会」を観覧したと報じた。朝鮮中央通信によると、金委員長は観覧の際にスキーの競技力向上を指示した。北朝鮮は金委員長の肝いりで2013年末、東部の江原道・元山近郊に馬息嶺スキー場をオープンさせた=20日、ソウル(労働新聞=聯合ニュース)
(END)
【ソウル聯合ニュース】韓国統一部は26日に発表した資料で、北朝鮮が来年、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長による「唯一指導体制」を強化するため、金委員長の偶像化を大々的に推進するとの見通しを示した。
同資料によると、北朝鮮は来年8月、故金日成(キム・イルソン)主席、故金正日(キム・ジョンイル)総書記、金委員長をたたえる「白頭山偉人称賛大会」を開催し、同大会を機に金委員長を金主席や金総書記と同格の存在に押し上げ、権力継承の正統性を強調して体制の結束を図ることが予想されるという。

北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記の死去から丸5年になるのに合わせ、北朝鮮の幹部らが17日に金総書記の遺体が安置されている平壌の錦繍山太陽宮殿を参拝した。朝鮮中央通信が報じた。手前中央は金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長=18日、ソウル(朝鮮中央通信=聯合ニュース)
(END)
また、北朝鮮が来年も核・ミサイル能力の高度化を図るとの見通しを示し、中距離弾道ミサイル「ムスダン」、潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)、大陸間弾道ミサイル(ICBM)などの発射による挑発を行う可能性があるとした。

北朝鮮・朝鮮労働党機関紙の労働新聞は13日、金正恩(キム・ジョンウン)党委員長が東部の江原道元山市にある元山軍民発電所を視察したと報じた=13日、ソウル(聯合ニュース)
(END)
北朝鮮が取る来年の対外戦略については、「核保有国」であることを前提とし、米国をはじめとする対外関係の改善に注力すると予想。その上で、「米国に対して対北敵視政策の中止などこれまでの要求を繰り返しつつ、対話の可能性示唆するなど関係改善を探る可能性がある」とした。
また国際的な孤立状態から抜け出すため、中国やロシアとの関係改善を進め、非同盟国との外交も強化すると予想した。
yugiri@yna.co.kr