与党非主流派29人が離党と新党結成宣言 4党体制に=韓国
【ソウル聯合ニュース】韓国の与党セヌリ党で朴槿恵(パク・クネ)大統領と距離を置く非主流派「非朴派」の国会議員29人が27日、離党と「改革保守新党」(仮称)の結成を宣言した。
非朴派は朴大統領への弾劾訴追案に賛成。弾劾案が国会で可決されたことを受け、離党する意向を表明していた。来年1月24日までに新党結成の手続きを終える計画だが、27日中に院内交渉団体(20議席以上)として登録する方針で、韓国の政界は主要4党による体制に変わることになる。
非朴派の集団離党により、セヌリ党の議席数は99に減って第2党に転落し、最大野党「共に民主党」が121で第1党となった。第2野党「国民の党」の議席は38。
新党推進委員会の共同委員長を務める鄭柄国(チョン・ビョングク)元文化体育観光部長官と朱豪英(チュ・ホヨン)元特任長官、金武星(キム・ムソン)元党代表、劉承ミン(ユ・スンミン)元党院内代表らは同日、国会で記者会見を開き、「改革保守新党は今日、新しい道に向かって出発する」とする新党結成の宣言文を発表した。
宣言文では「真の保守の中心となり、秩序ある安定した改革のため、希望のいかりを上げる」と表明。その上で「自由民主主義を守り、社会統合や温かい共同体の実現に向けた国民の熱望を込め、新しい旗を揚げる」とした。
また、「われわれが決別を宣言したセヌリ党内の(朴大統領に近い)親朴勢力は真の保守の価値を忘れ、その結果、国民の信頼を失った」と批判。「国民の切実な叫びから目をそらし、大統領の不通(疎通不足)政治によって行われた史上最悪の憲法蹂躙(じゅうりん)や崔順実(チェ・スンシル)らの国政壟断(介入)を庇護(ひご)し、国民に厚顔無恥な姿を見せた」と強く非難した。
重要推進課題としては▼法治の実現▼真の市場経済発展▼徹底した安全保障▼民生の安定――を掲げた。
とりわけ、「安保は何物にも代えることができない最高の価値だ」として、「防衛不正など安保関連不正は国家反逆行為の水準で断罪する」と強調した。
そのほか、「真の保守勢力による大統領選勝利のための土台になる」とし、次期大統領選での同じ保守系のセヌリ党との競争を予告した。
当初、非朴派で離党の意向を表明したのは35人だったが、一部は来月初めに離党を宣言し、新党に合流するという。
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