THAAD配備 中国の報復措置に断固対応=韓国外相
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2016.12.29 21:41
【ソウル聯合ニュース】韓国外交部の尹炳世(ユン・ビョンセ)長官は29日、米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」の在韓米軍配備に反対する中国の報復措置について「政府レベルでも断固たる対応を取るべきだが、民間でも大きな枠で捉える必要がある」との見解を示した。ソウルで開かれた記者懇談会で述べた。
尹氏は「韓流制限令」など中国の措置を「過大評価も、過小評価もしてはならない」と指摘した。
その上で、「韓中関係はここ数年間、経済的にも人的交流の面でも非常に深まったため、対立が生じた場合はその影響も大きくならざるを得ない側面がある」と述べた。韓流なども含め、過度な中国市場への依存から脱し自然に多角化を模索する必要があるとの考えを示した。
万一、中国の報復措置が本格化すれば反中感情が生じると懸念を示しながら「感情的になれば、冷徹なアプローチが必要な外交安保政策が本質とは関係なしに困難に陥る可能性もある」と述べた。
hjc@yna.co.kr