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正恩氏 新年演説で異例の自己批判=「能力不足」

記事一覧 2017.01.01 15:47

【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が1日に発表した「新年の辞」で、自身の「能力不足」に言及するなど最高指導者として極めて異例の「自己批判発言」をした。背景には新たなイメージ戦略がありそうだ。

新年の演説で頭を下げてあいさつする正恩氏=(朝鮮中央テレビ=聯合ニュース)

新年の演説で頭を下げてあいさつする正恩氏=(朝鮮中央テレビ=聯合ニュース)

 金委員長は朝鮮中央テレビを通じ放映された新年の辞で、「いつも気持ちだけで、能力が伴わないもどかしさと自責の中で、昨年1年を過ごした。今年は一層奮起し、全力で人民のために多くの仕事をする決心をした」と述べた。

 北朝鮮の最高指導者が「能力不足」など自らを批判する発言をするのは異例だ。最高指導者は過ちを犯すことなく、神格化されるとの統治理念に反するためだ。

 韓国の北朝鮮専門家たちは今回の金委員長の発言は「新たなリーダーシップ戦略」から出たものと分析した。

 高麗大統一外交学部の南成旭(ナム・ソンウク)教授は「(昨年5月の)党大会により3代世襲を完成させたため、謙虚なふりをしても誰も挑戦できない。3代世襲の完了を誇示している」と分析した。

 住民に低姿勢で「誠実さ」を示し、住民思いの指導者を演出することで、住民の支持を得る戦略にもみえる。

 慶南大政治外交学科の金根植(キム・グンシク)教授は「住民に仕える首領、すなわち、幹部には厳格で、住民には寛大なリーダーということを訴えている」と指摘する。

csi@yna.co.kr

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