在韓米軍の最強戦闘ヘリ 2倍に増強へ=米国防総省
【ソウル、水原聯合ニュース】米国防総省が世界最強の戦闘ヘリコプターの一つとされる「AH64」(通称アパッチ)を在韓米軍に追加配備することが9日、分かった。軍当局によると、米国は在韓米軍にAH64を24機新たに投入し、ソウル郊外の空軍水原基地に配備させる方針を立てている。
在韓米軍は当初同機を京畿道・平沢のK6米軍基地に配備する計画だったが、基地の内部工事の関係上、韓国軍との合意を経て今回の方針を決めた。K6基地の工事が終わり次第、同機を水原基地からK6基地に移す方針だ。
今回のAH64の追加配備は、これまで在韓米軍が運営してきたOH58D武装偵察ヘリ30機を米国本土に順次戻すことに伴う措置とされる。
米国は2013年からOH58Dを在韓米軍に配備してきたが、昨年、引き上げを決定した。
在韓米軍のブルックス司令官(韓米連合軍司令官兼務)は昨年11月、「米国は韓国に展開するアパッチの数を2倍に増やす予定だ」と述べ、「韓国軍もアパッチを確保しているが、在韓米軍のアパッチは韓国軍が保有することになるのと同規模になるだろう」と明らかにしていた。在韓米軍は現在アパッチ24機を運営中だ。
同機は米陸軍に配備されている新型の機種で、昼夜を問わず全天候で作戦の遂行が可能。最高速度は時速269キロで空対地ミサイル「ヘルファイア」を最大16発、空対空ミサイル「スティンガー」を最大4発、搭載できる。また口径70ミリのロケット弾を最大76発装着するなどし、武装した北朝鮮の機甲戦力の脅威と西北島しょに進攻する北朝鮮軍のホーバークラフトや海岸砲などによる局地挑発に備える。
空軍水原基地は住民の騒音被害などにより2015年6月に韓国国防部が移転を承認したが、誘致を希望する自治体が現れず、移転に遅れが生じている。
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