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中国軍用機約10機 韓国南の防空識別圏内に進入

記事一覧 2017.01.10 09:33

【ソウル、上海聯合ニュース】中国の軍用機約10機が9日午前10時以降、午後3時ごろにかけて韓国南部・済州島の南の岩礁、離於島付近の韓国防空識別圏に入った。これに対し韓国空軍のF15やF16戦闘機約10機が緊急発進(スクランブル)していたことが、韓国政府筋の話で分かった。中国の軍用機のうち8機は大韓海峡(対馬海峡)を通過し、日本の防空識別圏まで飛行した。

韓国の防空識別圏内に進入した中国軍用機のイメージ=(聯合ニュースTV提供)

韓国の防空識別圏内に進入した中国軍用機のイメージ=(聯合ニュースTV提供)

 韓国政府筋は「離於島西の上空から韓国の防空識別圏に接近する未確認の航跡をとらえ、これを確かめたところ、中国軍の航空機(軍用機)だった。中国軍航空機は離於島付近の韓国防空識別圏に進入し、韓国空軍の戦闘機は中国軍航空機が防空識別圏を抜けるまで対応した」と伝えた。

 中国の軍用機は爆撃機と早期警戒機、情報収集機だった。韓国空軍の戦闘機は中国の軍用機に無線で警告し、両国空軍間に設置されたホットラインでも警告のメッセージを送ったとされる。

 中国の軍用機は昨年2月に2機、8月に3機、韓国防空識別圏に進入したが、韓国空軍の戦闘機約10機が緊急発信して対処するのは異例だ。  

 一方、NHKは9日、中国の軍用機8機が対馬海峡(大韓海峡)上空を通過し東シナ海と日本海の間を往復したのを、緊急発進した自衛隊機が確認したと報じた。軍用機はH6爆撃機6機、Y8早期警戒機1機、Y9情報収集機1機で、領空侵犯はなかったとした。

 中国の軍用機が離於島付近の韓国防空識別圏に入り大韓海峡を通過したのは、南シナ海問題などで圧力を強める米国と日本に対する一種の武力誇示と分析される。韓国政府筋は「中国の軍用機の飛行航路からすると、韓国を直接狙ったものとは分析されない」と慎重な反応を示した。

 一方、大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射で威嚇しようとする北朝鮮に対し、日本が大韓海峡一帯に配備した艦隊の動きを探るものだったとの観測もある。あるいは、韓国と日本を同時にけん制する措置だった可能性もあるとされる。中国は米国の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」の韓国配備に反対しており、日本とは尖閣諸島の領有権問題を抱えている。

mgk1202@yna.co.kr

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