慰安婦合意 少女像撤去と関係なら誤り=潘前国連総長
慰安婦合意 少女像撤去と関係なら誤り=潘前国連総長

韓国の市民団体が釜山の日本総領事館前に旧日本軍の慰安婦被害者を象徴する少女像を設置したことへの対抗措置として、長嶺安政・駐韓大使が一時帰国した。金浦国際空港で記者団に話す長嶺大使=9日、ソウル(聯合ニュース)
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【釜山聯合ニュース】潘基文(パン・ギムン)前国連事務総長は16日、釜山市内で記者団に対し、旧日本軍の慰安婦問題をめぐる日本との合意について、「合意が(慰安婦被害者を象徴する)少女像の撤去と関係があるなら誤り」と指摘した。

韓国・釜山の日本総領事館前に市民団体が設置した旧日本軍の慰安婦被害者を象徴する少女像を訪れる市民が相次いでいる。像をめぐっては日本政府が対抗措置として長嶺安政大使の一時帰国を発表するなど、両国の外交問題として浮上している。娘に像の意味について説明する市民=8日、釜山(聯合ニュース)
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旧日本軍の慰安婦被害者支援団体「韓国挺身隊問題対策協議会」(挺対協)がソウルの日本大使館前で今年最初で通算1264回目となる「水曜集会」を開いた。集会で公開された慰安婦被害者の金福童(キム・ボクドン)さんと吉元玉(キル・ウォンオク)さんの銅像。像は4~5月ごろ「戦争と女性の人権博物館」(ソウル市麻浦区)に設置される=4日、ソウル(聯合ニュース)
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潘氏は「(合意に関する)私の原則は慰安婦(だった)おばあさんたちの恨(ハン)を解きほぐす内容でなければならないということ」と強調した。
潘氏は国連事務総長を務めていた2015年末の合意直後に「高く評価する」としていたが、事務総長の任期を終え、今月12日に韓国に帰国した際に行った記者会見では「両国の長年の懸案だった問題で合意が行われたことを歓迎したもの」と説明し、「究極かつ完璧な合意というのは、おばあさんたちの恨を解消するレベルのものでなければならない」と述べた。
kimchiboxs@yna.co.kr