北朝鮮の金正恩氏 今年初めて軍部隊視察
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2017.01.19 09:50
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の朝鮮中央通信は19日、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が朝鮮人民軍第233部隊の直属区分隊を視察したと報じた。今年に入り、金委員長の軍部隊視察が報じられるのは初めて。北朝鮮では最近、新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)と推定されるミサイル2基がとらえられており、今後の動きが注目される。
視察には黄炳誓(ファン・ビョンソ)朝鮮人民軍総政治局長、李永吉(リ・ヨンギル)第1副総参謀長兼作戦総局長が同行した。
韓国・北韓大学院大の梁茂進(ヤン・ムジン)教授は「米トランプ政権発足を目前に控え、新年になってから初めて軍部隊を視察した」として、「内部的に軍の士気を高めるとともに、対外的に米国との対話と対決のいずれも準備ができていることを誇示する意図」と分析した。
専門家らは北朝鮮が相次いでICBMの発射実験を実施すると威嚇しており、金委員長の軍部隊視察が続けられるとの見方を示している。
金委員長は今年初の公開活動として5日、平壌かばん工場を視察したことが報道され、キムチ工場や水産事業所なども相次いで視察。住民思いの指導者としてのイメージをアピールしている。
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