独島への少女像設置計画 事実上反対を表明=韓国外交部
独島への少女像設置計画 事実上反対を表明=韓国外交部
【ソウル聯合ニュース】韓国外交部の趙俊赫(チョ・ジュンヒョク)報道官は19日の定例会見で、京畿道議会の団体が旧日本軍の慰安婦被害者を象徴する少女像を独島に設置する計画を推進していることについて、「少女像関連問題を性格が全く違う独島に結びつけることは望ましくない」と述べた。

韓国・釜山の日本総領事館前に市民団体が設置した旧日本軍の慰安婦被害者を象徴する少女像を訪れる市民が相次いでいる。像をめぐっては日本政府が対抗措置として長嶺安政大使の一時帰国を発表するなど、両国の外交問題として浮上している。娘に像の意味について説明する市民=8日、釜山(聯合ニュース)
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韓国の釜山市東区が在釜山日本総領事館前の公道に旧日本軍の慰安婦被害者を象徴する少女像を設置することを認めた。このため、一度撤去された少女像が再び設置された。像を抱き締める市民=30日、釜山(聯合ニュース)
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また、「少女像が普遍的な人権問題として日本軍の慰安婦被害と関連したものなら、独島は領土主権と関連した事案である点で、二つの事案は性格が全く違うことを指摘したい」と強調した。
同団体の少女像設置計画に対し、事実上反対の立場を表明したと受け止められる。

旧日本軍の慰安婦問題をめぐる日本との合意に反対する釜山の市民団体が慰安婦被害者を象徴する少女像を在釜山日本総領事館前に奇襲的に設置し、警察とにらみ合っている。この日は日本との合意からちょうど1年。出動した警察が像を撤去しようとすると、団体関係者らは座り込みで対抗した。団体側は31日午後、総領事館前で像の除幕式を開く予定だった=28日、釜山(聯合ニュース)
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別問題である少女像問題と独島問題を結びつけ、日本の独島領有権主張の強化につながるような事態は避けたい考えとみられる。特に、釜山の日本総領事館前に市民団体が少女像を設置した問題で日本との関係が冷え込む中、独島への少女像設置をめぐる問題で状況がさらに悪化することを懸念したようだ。
岸田文雄外相は17日、記者団に対し、同問題について、「竹島はわが固有の領土」として、「この立場に照らしても受け入れられない」と主張した。
これに対し、韓国外交部は「日本政府は明白なわが固有の領土である独島に対する無駄な主張を直ちにやめるよう求める」と表明する報道官論評を発表。在韓日本大使館の総括公使を呼び、強く抗議した。
kimchiboxs@yna.co.kr