北朝鮮 米新政権発足狙いICBM発射か=韓国軍が監視強化
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2017.01.20 10:21
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮が米国のトランプ新政権発足(米東部時間20日)に合わせ大陸間弾道ミサイル(ICBM)による挑発に踏み切る可能性があるとみて、韓国軍当局が北朝鮮に対する監視を強化している。
軍関係者は20日、「北のICBMの動向を綿密に追跡、監視している」と明らかにした。ICBMを搭載したとみられる移動式の発射車両が発射場へ移動するあわただしい動きはまだとらえられていないという。
韓米の情報当局は最近、北朝鮮が全長12メートル程度の新型ミサイル2基を製造したことをつかみ、これをICBMと判断した。平壌に近い南浦市にある、北朝鮮最初の弾道ミサイル工場で製作されたと伝えられた。
この工場については、米ジョンズ・ホプキンズ大の北朝鮮分析サイト「38ノース」が昨年、ミサイル弾頭の大気圏再突入の模擬実験(シミュレーション)が実施されたと分析している。
韓国の軍と情報当局は、北朝鮮が新型ICBMを北西部・平安北道亀城市のバンヒョン飛行場などから発射する可能性があるとみているようだ。北朝鮮は昨年10月にここから「ムスダン」とみられる中距離弾道ミサイルを発射したが、失敗に終わった。
軍の専門家によると、長距離ミサイルは構造上、北西部・東倉里の発射場から発射される。しかし、新型ICBMについては「分離しないとみられ、(中距離弾道ミサイルの)ムスダンとノドンを発射した場所から発射する可能性がある」と説明した。
北朝鮮がICBMを発射すれば、昨年公開したICBMのエンジンのテストであり、大気圏再突入技術の進展を確かめる機会となりそうだ。
しかし、日本列島の上空を通過して太平洋に落下する場合、日本と米国が強く反発するのは必至だ。
mgk1202@yna.co.kr