抗日運動史跡付近への少女像設置 当局が不許可=韓国
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2017.01.23 15:27
【洪城聯合ニュース】韓国西部の忠清南道・洪城の市民団体が朝鮮王朝時代に建設された洪州城付近に旧日本軍の慰安婦被害者を象徴する少女像を設置する計画に対し、韓国文化財庁が設置を認めなかったことが23日、分かった。
洪州城は国家指定文化財。1905年の「乙巳条約」(第2次日韓協約)に反発した義兵と旧日本軍が激戦を交わされた場所としても知られる。
洪城郡と市民団体「洪城平和の少女像建立推進委員会」によると、文化財庁は11日に行われた文化財委員会の審議の結果、歴史性における少女像と洪州城の直接的関係が不十分として、同団体が申請した国家指定文化財の現状変更を不許可にした。
文化財庁は今回の決定について、「先祖の精神が宿っている文化財を周辺環境と共にしっかりと保存し、子孫に残すための措置」と説明したという。
文化財庁の決定に対し、団体側は「洪州城の歴史性を十分に理解していない」と反発している。
団体は洪州城が義兵と旧日本軍の激戦地だったことを挙げ、少女像設置の最適地だと主張している。関係者は「抗日運動の中心地で少女像を見ることよりも、歴史を振り返ることのできる教育がどこにあるのか」として、「少女像と洪州城の歴史性(の直接的関係)が不十分という決定は理解できない」と述べた。
団体は昨年10月に創立総会を開き、本格的な活動を始めた。抗日運動が起きた洪州城の洪州歴史館近くへの少女像設置を目指し、募金活動を展開するとともに、文化財庁に国家指定文化財の現状変更許可を求めていた。不許可決定を受けた団体は今後の対応を議論する計画だ。
kimchiboxs@yna.co.kr