観光客1700万人誘致へ 平昌訪問者ら世界にPR=ソウル市
【ソウル聯合ニュース】ソウル市が今年、外国人観光客1700万人の誘致を目標に2018年平昌冬季五輪の訪問客、日本人や中国人観光客、中東など新興市場の観光客へのPRに乗り出す。
昨年1年間にソウルを訪れた観光客は前年比30%増の1357万人で、過去最高を記録した。経済効果は約26兆7000億ウォン(約2兆5900億円)で、ソウル市の2017年度予算(29兆8000億ウォン)に迫る。
このように大きな経済効果をもたらす観光客の誘致に向け、ソウル市は今年、海外観光マーケティングに162億ウォンを投じる。観光客1700万人を達成した場合、60万6000人の雇用創出効果も得られると期待を寄せる。
観光客誘致の具体策として、まず韓国北東部の江原道で来年2、3月に開かれる平昌五輪・パラリンピックに先立ち、平昌を訪れる観光客に対しソウルに立ち寄ってもらうようPRする。来月8日にソウル市庁前広場に設置される平昌五輪のカウントダウン時計塔の除幕式を皮切りに、隣接する京畿道、江原道と共同で観光マーケティングを行う予定だ。
10月には平昌五輪開幕まで100日に合わせて主要な競技場のミニチュアをソウル市庁前広場や光化門広場に設置し、12月には韓流コンサートと連携した国際スノーボード大会などをソウル都心で開催する。
平昌とソウルを結ぶ鉄道の沿線にあるソウル駅、竜山駅、清涼里駅などには臨時観光案内所を設置する予定だ。
加えてソウル観光の最大の得意客である中国人観光客を誘致するため、中国の国営中央テレビ(CCTV)、北京テレビ(BTV)など全国ネットのチャンネルでの広報を強化するほか、中国の人気バラエティー番組の撮影を誘致して露出を狙う。日本人の誘致には都市外交で培ったルートなどを活用するという。
中東やインドからの観光客誘致に向けては、イスラム教の戒律に沿ったハラル料理を出す飲食店や冬を体験するイベントなどを開発する。
また六つの観光特区では正規価格でのサービス提供を誘導するほか、低価格の宿泊施設を大幅に増やすための観光政策を続ける。
今年下半期にはソウルの観光マーケティングを総括する「ソウル観光振興財団」の発足も予定している。
ソウル市の関係者は「昨年の観光客誘致1357万人に続き、2018年には2000万人の達成を目標に課題を積極的に推進したい」と述べた。
ynhrm@yna.co.kr