一連の疑惑に疑問提起 「前から企画された」=朴大統領
【ソウル聯合ニュース】韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領は25日、親友の崔順実(チェ・スンシル)被告の国政介入事件について、「偶発的に起きたことではない」として、「ずいぶん前から(何者かによって)企画されたという感を拭えない」と主張した。韓国経済新聞の鄭奎載(チョン・ギュジェ)主筆が運営する保守系のインターネット放送「鄭奎載TV」とのインタビューで述べた。
朴大統領は2014年の旅客船「セウォル号」沈没事件当時、宗教儀式を行っていたとの疑惑や向精神薬中毒疑惑に関し、「全く事実ではない」として、「大統領を引きずり下ろし、弾劾させるため、とんでもないうその話を作り上げたとすれば、弾劾の根拠はあまりにも弱い」と反論した。
また、「女性大統領でなければ、このように卑下される理由がない」と不満を漏らした。
朴大統領は2008年、牛海綿状脳症(BSE、狂牛病)への懸念が広がり、米国産牛肉の輸入再開に抗議した大規模な集会と朴大統領の退陣を求める集会について、「二つは根拠が弱かったということから類似点がある」との認識を示した。
朴大統領に絡む疑惑を調べている特別検察官の捜査チームが朴大統領と崔被告が利益を共有する「経済共同体」と判断していることについては、「全くのうそだ」として強く否定した。
崔被告の元夫で朴大統領の側近だったチョン・ユンフェ氏との密会説に関しては、「答えることも心苦しい。そのようなことはあり得ない」と述べた。
崔被告の娘、チョン・ユラ容疑者が朴大統領の娘とのうわさについても、「品のない話だ。悪質なうそにもほどがある」と否定した。
ただ、崔被告の政府高官への人事介入疑惑に関しては、「文化の分野で少し(崔被告の推薦などが)あった」としながらも、「推薦したとして決まるわけではなく、検証を経なければならない」と主張した。
朴政権に批判的な芸術家や俳優ら文化・芸術界関係者をリストアップし、政府の支援対象から外したとされる「ブラックリスト」への関与については、「知らない」と釈明。ブラックリストの作成・管理に関与したとして側近の趙允旋(チョ・ユンソン)前文化体育観光部長官が逮捕されたことに関しては「収賄罪でもないのに逮捕までするのは度が過ぎた」と述べた。
また、野党議員が主催した国会での展示会で、著名な裸婦画に朴大統領の顔写真を合成した作品が展示された問題については、「越えてはならない度があるが、何の罪の意識もなく越えることを見て、それが今の韓国政治の現住所ではないかと考えた」と批判した。
弾劾訴追案の是非を判断する憲法裁判所に対しては、「公正な裁判が行われることを望む」と述べた上で、憲法裁審理への出席は検討していないとした。
朴大統領が弾劾訴追案可決後、インタビューに応じたのは初めて。旧正月(今年は28日)連休を2日後に控えてインタビューに応じたのは、弾劾訴追案の妥当性に関する判断が3月初旬にも出されると予想され、支持基盤である保守層を結集させる狙いがあるとみられる。
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